トロンボーン伊藤の
ホーンセクションよもやま話集

その14:管楽器奏者のライブ本番風景

筆者の入ったバンドの大半は、 ライブハウスでのライブ活動に重点をおいている。 ここでは、ホーンセクションを使ったバンドでは、 ライブハウスでのステージの使い方にどのような特色があるのか、 思いつくままにあげてみた。 (近日内容追加予定)

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ホーンセクションの並び順

いきなりホーンセクションから離れた話題になるが、 トランペットやトロンボーンが3人も4人もいるような音楽ジャンル、 たとえば吹奏楽、管弦楽、ビッグバンドなどにも、 演奏者の並び順にはいろいろな流儀がある。 以下、高音を演奏する人から順に、1st, 2nd, 3rd, 4th と記述する。

吹奏楽や管弦楽のほとんどの楽団では、同じ楽器の演奏者は、

    1st  2nd   3rd   4th
というように、高音から順に並んで演奏する。 筆者は長い間、これが金管楽器界の常識であると思い込んでいた。 しかし、ビッグバンドの世界では必ずしもそうではないらしく、 たとえば
   2nd   1st   3rd   4th
というように、 1st 演奏者を中央に置く並び順のほうが多数派であるらしい。

読者の意見:
1st 演奏者を中央に置く並び順は、「多数派」と言うのでは無く、 「お約束」「常識」みたいなもので、必ずそうなってます。 カウントベイシー、デュークエリントン等どのビッグバンドを問わず、 そうゆう並びにしなければならないのです。

では参考に、 ビッグバンドのサックスセクションはどういう並びになるか紹介します。

 4th Tenor  2nd Tenor  1st Alto  3rd Alto  5th Baritone
並びもそうですが呼び名が面白いでしょ。 ブラスバンドやってる方々には不思議に思われるでしょうね。 普通だったら 2nd Tenor より高い音程を受け持つ 3rd Alto が "3rd" と名乗っている辺りは不思議な感覚だと思いません?? 僕もブラスバンド経験者だったのでこの呼び名は不思議でしたが、 理由を誰に聞いても「わからん!」 としか返ってこないので今でも正確な理由は分かりません。

多分僕が想像をするに、理由は 「フレーズのタテ線を 1st に合わせるため」、 ではないかと思います。 ビッグバンドの世界というのはノリが最重要ポイントだという事は、 これでお分かりと思います。 Sax は 1st Alto と 2nd Tenor がノリのキーポイントなのです。 それを両サイドの Alto、Tenor、Baritone がノリを合わせていると言う訳です。

筆者より:
参考になる意見、ありがとうございました。 このサックスの番号の話を読んで思い出したのが、 吹奏楽や管弦楽などで、ホルンのパートが音の高い順に 1st, 3rd, 2nd, 4th と番号つけられていることです。 例えば、ホルンの4パートを 1st と 2nd で1グループ、 3rd と 4th で1グループ、 というように2グループに分けるようなアレンジをしたときに、 それぞれのグループは 1st および 3rd をリーダーとする、 というような考え方があるのかな〜という気がするのです。 根拠はナニもないんですが、 経験的に言って上記のサックスの話に通じるものを感じました。

読者の意見:
うちの大学のビッグバンドのTpも、 2nd, 1st, 3rd, 4th, という並び順でした。

で、その理由として当時うちのバンドでよく言われてたのが、 Tpでは、2ndがソリストになることが多く、 ソロのときにドラムやベースに一番近い位置にソリストを配した方が、 ソリストが演奏しやすいというものでした。 一番左ということは、ソロで前に出るときには、 狭い舞台でも出やすい位置ですし、その場で演奏するときも、 ベースやドラムの音を一番聞きやすいのもこの位置なので。

あと、残りのTpがバックで演奏する場合、 ソリストは一番右にいた方がお互い演奏しやすいとも言われてました。

果たして、これが 2134 の理由の一つとなるのかどうか分かりませんが、、、(^^;;
当時はなんとなく納得してたのですが、、、、
もしかしたら先輩たちに騙されてたのかも。(笑)

筆者より:
参考になる意見、ありがとうございました。 筆者はビッグバンドの経験はほとんどないのですが、 吹奏楽の有名な市販譜シリーズ "New Sounds In Brass" でも、ソロが 2nd に書かれていることが多かったことから、 ビッグバンドでもソロは 2nd に書かれることが多いことを知り、 その根拠について関心を持っていました。
個人的には、単なる分業のため(笑)かと思っていたのですが、 リズム隊との距離、フロントへの移動のしやすさ、 という意見にも説得力がありますね。 しかし、TpとTbが一列にならざるを得ないステージの場合、 Trombone 2nd にその恩恵が与えられなくなってしまうことを、 つい心配してしまいます(笑)。

さて、吹奏楽や管弦楽と、ビッグバンド。 両者の並び方の違いについて、狙いはどこにあるのだろうか? 両者を経験した何人かの知人の見解をまとめると、 どうやら以下のような意図がもっとも有力なようである。

吹奏楽や管弦楽では、ハーモニーをシッカリ合わせるために、
音域の近い人どうしを近づけたがる傾向があるのではないか。
ビッグバンドでは、フレーズのタテ線を 1st に合わせるために、
1st の音が全員に聞こえるために 1st を中央に置くのではないか。

このように、管楽器の並び順は、 演奏上のなんらかの意味を持って習慣つけられていることが多いのかもしれない。

さて、 筆者の所属するホーンセクション では、いままでに2種類の並び順を経験している。 現在の4人体制になった当初は、

   A.Sax   B.Sax   Trp   Trb
という並び順をとっていたのに対し、最近は、
   Trp   A.Sax   Trb   B.Sax
という並び順を用いることも増えた。 ちなみに後者の並び順は、高音から順に並んでいるという意味では、 吹奏楽や管弦楽と同じ並び順であると考えることもできる。 では、メンバー4人は、上記の2種類の並び順をどう捉えているか、 実際に聞いてみた。 以下に、メンバーの感想を抜粋する。 (さまざまな意見を聞かせてくれたメンバー各位に感謝!) ちなみに、サックス奏者が複数いるホーンセクションで、 後者の並び順のようにサックス奏者と金管奏者が互い違いに並んでいるバンドは、 プロではあまり見たことがないような気がする。 少なくとも、東京スカパラダイスオーケストラと Incognito は、 ライブではサックスが内側、金管が外側に固まっていたように記憶している。


まだまだ内容追加中! また見に来てね。

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