トロンボーン伊藤の
ホーンセクションよもやま話集

その20:管楽器奏者の失敗談

このページも他力本願的な企画になりそうな予感がありますが、 「管楽器奏者の皆様からの失敗談を集めたコーナー」 を新設いたしました。 とりあえずは、 筆者の管楽器生活の中から失敗談を少しずつ思い出して掲載しますが、 皆様の失敗談も募集いたしますので、なにとぞよろしくお願いします。

このページに関する感想、意見、情報提供、宣伝などは、 こちらの掲示板 でも受けつけております。お気軽に書きこんでください!


マイクにまつわるトラブル

筆者の経験上、管楽器はスタジオ練習ではマイクを使わず、 ライブハウス本番にいきなりマイクを使うことが多い。 それゆえの不慣れさから、どうも筆者はマイクを使いこなすのが苦手である。 このページの最初の失敗談として、マイクにまつわる話題から書くことにする。 まずは読者の投稿から ....

読者の意見:
自身2度目の、まだ初々しさが残るライブの時のことです。 ピン・マイクを使用していましたが、リハの時は全然問題なかったのに、 本番の一曲目からいきなり電池切れ。 ”30分前まで元気になっていたのに・・・!” メインの音が聞こえなくてはと思い、 3曲目まではパワー前回で吹きまくったところ後半で、 今度は人間の電池が切れてしまい、明らかに体力不足によるOUTでした。

そういえば、筆者のホンセク仲間でも同様な経験がありました。 まだマルチエフェクタがメジャーではなかった頃、 ギターやベースの人が何箱もエフェクタを持っていたので、 そのぶんスペア電池も何個も常備していて、 筆者も彼らにお世話になったことがあります。 マルチエフェクタが珍しくなくなった最近では、 「スペア電池を何個も常備している」なんて人は少ないかもしれませんね。

あと、マイクが効かなかったことで音量をあげたという件ですが、 筆者は「人間が電池切れ」するというより「音量あげすぎ」 という失敗談のほうが多いです(謝笑)。

さて、筆者の失敗談は、ややマニアックである。 かつて筆者が参加していたホーンセクションで集団購入した、 ピックアップマイクの話題である。 このピックアップマイクは確かドイツ製の輸入品で、 非常に小さなマイクを楽器のベルにプラスチックのネジで止めて、 ケーブルをPAにつないで使用するものであった。

これを購入した当時のホーンセクションのメンバーはゴキゲン(死語)であった。 なにしろ、スタンドマイクの位置に縛られる必要がないのだ。 ソロの出番が回ってきたら、メンバーは皆 「おれの出番だ」とばかりにステージ中央に出ていったものだ。 確か、これを購入した最初のステージで、 ホンセク4人で、1回4小節のソロを1人3回ずつまわすという、 実に目まぐるしいソロ回しがあって、 4小節ごとに交互にソロ奏者が前に出てきたので、 ビジュアル的にも目まぐるしくなった記憶がある(笑)。 あのソロ回しをそのまま延々と続けていたら、 そのうちケーブルが絡まって大変なことになったに違いない(爆)。

さて、筆者はこのピックアップマイクを購入して1年後に、 こともあろうにプラスチック製のねじを折ってしまった。 しばらくはアロンアルファでねじを接着して凌いでいたのだが、 数ヶ月後に同じところで折れてしまった。 これはマズイ、せっかく大金はたいて購入したのに ... と思った筆者は、このねじを買い替えるべく、 秋葉原の部品屋とか東急ハンズを練り歩いた。 しかし困ったことに、 日本規格のネジと寸法が違うヨーロッパ規格のネジを扱っている店は、 なかなか見つからなかった。

最終的には、フロッピーディスクなどで有名な外資合弁系化学メーカー (という説明でいいのかな)に勤務するバンド仲間が、 ヨーロッパ規格のネジを見つけて、 筆者のピックアップマイクの用途に合った長さに切ってくれた。 いやー非常に助かりました。 おかげでピックアップマイクは現在でもゴキゲン(再死語) に使わせていただいております。せめてものお礼に このページからバンド仲間のホームページにリンクする ことで敬意を表したいと思います。 さらに、共同購入を仕切ってくれた ホンセク仲間にも、ホームページにリンクする ことで敬意を表したいと思います。


本番前は飲食に注意!

管楽器奏者は本番前の飲食物には敏感になりがちである。 それも当然、管楽器奏者は口で音を出すからである。 バンドのライブの本番前でも、 ギターやベースやドラムの連中が大盛りの牛丼をたいらげる中、 管楽器奏者とボーカリストだけが食事をガマンしている光景をよく見る。 そして食べ物に限らず、アルコールも ... ま、その辺は管楽器奏者の中でも人それぞれなのだが(自爆)。

そんなわけで、読者から寄せられた「本番前の飲食」に関する失敗談を紹介する。

読者の意見:
本番前の朝、ゲネプロ(ステージリハーサル)まで時間があったので、 近くの喫茶店でモーニングセットを食べていて、 コーヒーが出てくるのが遅く、 時間がなくなってきて慌ててコーヒーを飲んだら、舌を火傷しました。 その日のコンサートは「ソロいっぱい」「ハイトーンたっぷり」 おまけに「でずっぱり」いたたたたたた・・・・

うーん、アリソウな話ですねぇ。 言われてみれば、似たような話を筆者はラーメンのスープで経験しました。

そうそう、もうひとつ、筆者の本番前の禁物は「山芋」である。 あれを食べると唇が突っ張ってしまうのだ(何故だ!?)。 先日、ライブ前に定食屋でシッカリ食べてしまった後にそのことを思い出して、 「しまった!」と思ったことがあったなぁ。 本番まで時間があったのが幸いだったが。

読者の意見:
前のり(仕事の前日以前に現場のある地方などに行くこと) で金沢にいったとき、日本海の海の幸でもてなされ、 いい気になって飲み過ぎ、翌日(当日) 立てないぐらいの猛烈かつ死んだほうがまし的な二日酔いになり、 TVカメラのむこうの大きなガラス越しに見える兼六園がズームイン、 ズームアウトをくりかえし、平衡感覚などとっくになく、 「とりあえずこの仕事が終わるまでは死なないでくれ」と本気で思った。

読者の意見:
楽器に酒とニンニクの匂いがこびりついて臭い。

いつかこういう意見が来るかと予測してましたが、 ホントに来ましたねー、二日酔いネタ。 なにしろ管楽器は、内臓を酷使して演奏する楽器ですから、 こんな日の演奏は、管楽器奏者にはホントに辛いに違いありません (幸いにして筆者は経験なし)。

ところで筆者には、 「ビール1杯くらいなら飲んだほうがいい演奏ができる」 というような錯覚めいた感触がある んですが、実際にはどうなんでしょうね? 演奏を後でテープで聴いてみても、ちょっとだけ飲んだときのほうが、 息のスピードが出ているような気がしてならないのです。 いや、自分の飲酒を正当化してるんじゃなくて、ホントに。


トロンボーンのスライドのロック

筆者はトロンボーン奏者である。 せっかくだからトロンボーン特有の失敗談でも載せようではないか。 トロンボーンの最大の個性といえば、なんといってもスライドである。 ここではトロンボーンのスライドに関する失敗談を紹介する。

読者の意見:
何小節もの休みが続いた後、ようやく出番が来て、 吹こうとした時にスライドのロックがかかっていてアセッた事が有るのは、 私だけではないはず。特に1posから始まる場合、 何とも間抜けなアクションをやらかすはめに・・・・

さて、トロンボーンのスライドのロックとはなんぞや? ヒトコトでいうと、演奏休止時などに、 スライドが滑り落ちないように留めておく仕組みである。 スライドの根っこ、マウスピースのすぐそばで、 スライドの小さな突起部を引っ掛ける構造になっている。

知られていない事実だが、 トロンボーンのスライドには上下がある。 スライドのロックのための「引っ掛け」があるほうが「上」で、 「水抜きの開閉部」があるほうが「下」である。しかし、 スライドは上下同じ太さなので、上下逆に装着することは可能である。

その、なんだ、そういうことだ。つまり筆者は、 本番のステージでスライドを上下逆に装着したことがあるのだ。 そして筆者は、本番の演奏が始まっても、その事実に気がつかなかった。 幸か不幸か、その本番は 筆者のバンド生活の中でも最もビジュアル重視のバンド であった。オープニング曲の演奏が始まり、 楽器を片手にステップを踏む筆者は、完全に スライドにロックが掛かっていたつもりになっていた。

悲劇はそこから始まった。 軽快なテンポにあわせてスライドを振り上げたその瞬間、 ロックされていなかったスライドは、生きているかのように軽快に、 弾丸のように高速に、筆者の手元から離れていった。 「あっっっっっっっ」 筆者の叫びもむなしく、筆者の右手よりもはるかに高速に、 スライドは前方に飛んで行き、観客の足元に転がっていった。

そのライブは、コミックバンド顔負けのパフォーマンスで、 終始盛り上がった。 爆笑の渦の中の1時間ライブが終わって、控え室で冷静さを取り戻し、 我に返ってスライドのダメージを心配する筆者に、 賞賛の声が多数返ってきた。 「いやー、オープニングから派手なギャグで客をつかんだねー」 ギャグのわけねーだろーが!!!

読者の意見:
私もスライドを飛ばしたことがあります。 高校のころ、マーチングバンドに所属していた私は、 ドリルフォーメーションでトロンボーンを回すという業をよくやっておりました。 直前リハーサルで、ストッパーをかけ忘れ、 回した勢いでロケットのように高く飛んでいきました。 大ホールにカランカランとエコー付きで落ちていったことを覚えております。 今でも、ライブでは回しておりますが、 最近ストッパーがこすれて削れてしまったのか、 かかりが悪くなっております。お陰で、 本番で回したのをビデオで見るとなんだか中途半端でかっこ悪いです。 (でも、次回も回すでしょう。)

読者の意見:
筆者さんと同じくスライドはよく飛びます。

読者の意見:
スライドのロックはよくやっちゃいますね。

読者の意見:
スライドロックの失敗は、吹奏楽コンクールでした事が有ります。

筆者だけじゃないんですねー、 スライド飛ばしやスライドロックの失敗談。
そういえば筆者は「トロンボーンを回す」という芸ができません。 どっかの吹奏楽団ではチューバ奏者まで楽器を回してましたが、 チューバ回しの失敗談なんて、いかもにダイナミックそうですね。 聞いてみたいところです。

読者の意見:
演奏中にトロンボーンの管で譜面台を突き倒したうえ、 前の人の頭を突付いてしまい、 私の周りだけ演奏が止まってしまったことが、有りました。 恥ずかしい限り・・・。

うーん、これは 別のページ で筆者が「譜面台は使いたくない」と主張している根拠そのものですねー。 スライドを周囲のモノにぶつける、という失敗は筆者も何度も経験があります。

意外なところで、トロンボーンの場合、 背後に伸びるU字型の部分も、よくどこかにぶつけることがあります。 こっちは周囲に危害を加えることは少ないのですが、 あまり何度もぶつけると、U字部分の抜き差し管が動かなくなって、 チューニングができなくなるという危険性をはらんでますね。


ステージアクション

ステージアクションはバンドの華。 しかし、ステージアクションほどアクシデントのつくモノはないでしょう。 なにせ、練習はステージと違って狭い場所でやってますし (いや本番のステージだって狭いことも多いですけどね) それに本番のテンションがもたらすアクシデントも数知れないものです。 ここでは、そんなアクシデントを紹介しましょう。

読者の意見:
ライブで激しいアクションのためギターのネックとスライドが衝突し、 ボントロが全治2週間の重傷を負いました。 また、ライブでテンションが上がりすぎ、 スライドでギターのボトルネック奏法をさせてしまいました。 一生の傷物になってしまいました。

そうそう、思い出しました。ギターのネックねた。 筆者の知人のサックス奏者で、ギターとのツインソロのときに、 ギター奏者の背後に密着(?)して、ハイテンションで演奏をしていました。 あるタイミングで、 ギター奏者が深いチョーキングをかけてネックをあげたところ、 そのネックがサックス奏者のアゴを直撃! というアクシデントでした。 いやー、危険ですねぇ。このアクシデントは管楽器奏者の歯を折りかねないです。
.... というわけで、管楽器の皆さん、ギターとツインソロをとるときは、 ギターのネックに注意し、ギター奏者の前にたつようにしましょう :-)

読者の意見:
最初の小節は休みなのに、隣の人が間違えて構えたんで、 一緒に構えてしまったことがあります。 また、長い休みの小節が終わる頃、数小節早く息を吸って、 隣の人をフライングさせた事が有ります。

いやー、ありますねー。 これは音楽ジャンルを問わず、管楽器にありがちな失敗ですね。 管楽器の場合、数人で同じフレーズを吹くことが多いので、 どうしても「隣の人と一緒に構える」というクセがついちゃいますよね。 管楽器と立場は違いますが、ボーカル/コーラス関係の人にも、 同じような失敗がありそうな気がします。
それから、長い休みというのも曲者ですね。 クラシック系やプログレ・フュージョンなどにありがちな 「小節数を数えにくい」音楽の場合のミスもよくありますし、 またジャズ、ブルース、ファンクなどの 「小節数は決まってないんだけど、入る場所は決まってる」 みたいな演奏も曲者ですよね。 きっと、このテの失敗談は、他にも出てきそうですねー。


まだまだ内容追加中! また見に来てね。

次のページへ
前のページへ
目次へ